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ボーボーママの在宅ライター備忘録

待機児童を抱える主婦×在宅フリーライターです!ライター業のこと、子育てのこと、ランサーズのことetc.▼お仕事は随時受付中です!hataguchi424あっとgmail.comまでお問合せください▼

出会いも別れも不思議な巡り合わせ。

おもったこと 特に意味はないよ

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阪神タイガースが18年ぶりに優勝した2003年。

 

その当時、お父さんと小学生だった私は犬を飼いたくて飼いたくてたまらなかった。

 

犬も猫も苦手だったお母さんが

「阪神がもし優勝したら飼ってもいいよ。」

と、言ってくれた。

 

阪神のファンクラブに入会し、岡山からわざわざ甲子園球場まで阪神巨人戦を応援しに行ったりと、猛虎魂が沸騰していた。

 

ずっと成績不振だったから、お母さん的には阪神が優勝する訳ないって思っていたのかな?

 

その後、見事阪神タイガースが優勝して、犬を家族の一員に迎え入れることになった。

 

ブリーダーさんのところへ見学に行き、6匹のミニチュアダックスフンドの子犬に会った。

 

6匹の中で唯一、犬嫌いのお母さんへ寄ってきたのがココ。

かなりDQNだけど、虎々と書いてココと読む。

 

片手に乗るくらい小さい、小さいココ。

我が家にやってきたとき、小さい体をぶるぶると震わせて隅っこにいた。

 

私の友達や弟の友達が毎日のようにココに会いに来てくれて、徐々に我が家に慣れてきた。

 

活発で、食いしん坊で、甘えん坊なココは、

ぶるぶる震えていたのが嘘みたいに、人間みたいにお布団で寝たり、

美味しい食べ物をちょうだいちょうだい!とせがんだり。

 

誰にでもお腹をすぐに見せる愛嬌があった。

カミナリが大嫌いだったので、夕立が多い夏の午後が苦手だったみたい。

ぺろぺろ人間の顔を舐めるのも好きだった。

修学旅行の前に遊びに来た友達は、ココに顔を舐められて、真っ赤に腫れ上がった顔で修学旅行の集合写真に写ってる。

 

小学生から中学生になって、高校生になって、

それから私は実家を離れたけれど、帰省するたびに、千切れんばかりに尻尾を降って、おしっこ漏らしながら喜んでくれた。

 

結婚してからも、旦那がココをとても可愛がってくれていたので、大阪にも一緒に遊びに行ったり。

娘を妊娠していたときは、お腹の上によく乗ってきて、娘が産まれてからは娘の近くでよく寝てた。

 

最近では娘の威力が増したので、ちょっと困っていたようだったけれど。

 

娘もココのことが大好きで、犬や猫を見ると、「ココ!ココ!」と言う。

 

そんなココのおっぱいの辺りにしこりが出来た。

1年くらい前だったかな?

 

どんどん大きくなるしこりは、人間でいう癌のような腫瘍。

切除も可能だけれど小型犬で高齢だから、全身麻酔を施す手術は体力が持たないかもしれないと言われた。

 

ちょうど、弟の嫁さんの親戚のワンちゃんが同じような症状になったことがあるらしく、手術をして1週間ほどで亡くなってしまったらしく、我が家では手術という選択を選ばなかった。

 

お腹をひこずるほど、大きくなったしこりは、去年の暮頃に破裂してしまって、見るも痛々しかった。

 

「もしかしたら、もうこれで最後なのかもしれない。」

 

岡山の実家に帰るたび、そういう気持ちになっていた。

 

そして、今回。

2月頭に帰省して、なんだかんだ、大阪へ戻ろうとしているところだった。

ところがどっこい、

お母さんのインフルエンザが娘に移ってしまい、大阪へ帰る日を1日延ばした。

 

朝から病院に行ったり、娘の看病をしたりと…

バタバタ過ごして、娘がお昼寝をした頃、仕事をしようとリビングでパソコンを開く。

 

ココは昨日の夜から患部が出血していて元気がなく、ゲージの中でずっと寝ていたけれど、私がリビングへ行くと、動かない後ろ足を引きずって、膝の上へちょこんと乗ってきた。

 

「抱っこがして欲しかったんだね~。」

「そういえば娘ちゃんがお腹にいたときも、よく愛(私)に寄ってきていたよね。」

 

そんなことを家族と話していた。

 

私の家族はみんな働いているので、平日は家に居ることがないのだけれど、

 

お母さんがインフルエンザで休み。

お父さんは免許の書き換えで休み。

私と旦那は娘がインフルエンザなので延泊。

と、いう感じ。

 

月曜日なのに、みんなが家にいた。

 

そのあとココは、お父さんの方へ近づいていった。

 

私は徒歩1分のところにある、おばあちゃんの家へお届け物を届けに行った。

 

家に帰ると、寝ていたはずの娘がリビングに居て、家族がココの周りを囲んでいた。

 

破裂したお腹が痛いはずなのに、可愛い鳴き声を「くうう~ん」とあげて、そのまま天国へ旅立った。

 

ここ数日、吐いたり、呼吸が荒かったりと寝苦しそうにしていたのに、

気持ちよさそうに寝ているみたい。

 

仕事が終わったあと、弟夫婦もやってきて、みんなでココの眠っている姿を眺めてた。

 

ココの体調を心配してくれていた幼馴染から、半年ぶりくらいに連絡があったので、報告した。

 

「人間だったら、痛いだ痒いだ言ってもおかしくない状態なのに、文句ひとつ言わないから。」

 

「比べるのは不謹慎かもしれないけれど、人が亡くなったときより、また違う悲しさがあるよね。」

 

 「良いだ悪いだ言わないから、本当に幸せだったのかわからないけど。」

 

「おしっこ間違えることには困ったけど。全部可愛かった。」

 

犬が嫌いだったはずのお母さんは、涙を浮かべながら「可愛い、可愛い」とココを撫でた。

 

あまり感情を表に出さない弟も、うっすら涙を浮かべてココを見つめる。

 

ココを心配して傍をウロウロ、ウロウロと猫が歩く。

 

覚悟はしていたけれど、悲しいもんは悲しいな。

 

ココを迎え入れるとき、どうしてお母さんのところへ近寄っていったのかはわからない。

出会いは不思議な巡り合わせで、阪神が優勝しなければ我が家にはやって来なかったんだろう。

 

出会いだけじゃない。別れも不思議な巡り合わせで、

普段、健康優良児(婆?)なお母さんは、20年ぶりのインフルエンザで休んでいた。

大阪へ帰ろうと思っていたときに、娘がインフルエンザを発症したのも、可哀想だけど、そういう巡り合わせなのかもしれないし。

 

お父さんが免許更新日を、今日に選んでいたのも、たまたま。

 

弟の嫁さんも、夜勤があるお仕事をしているんだけど、今日に限って日勤だった。

 

思い出の中のあちらこちらにココの姿が浮かぶ。

 

中学校に入学するとき。

学校が苦しかったとき。

高校受験に受かったとき。

学校サボっているとき。

友達と家で飲んでいるとき。

旦那とケンカしているとき。

子供の夜泣きに困っているとき。

 

良い思い出の中にも、ほろ苦い思い出の中にも。

ココはいつでもお腹を見せて、しっぽを振っている。

 

 

「ココにいつもお菓子を取られていたんだよね。」

「小学生のとき、新聞紙でココの服作ってたよね。」

 

友達の思い出の中にも、しっかりココが生きている。

 

気の利いた言葉も、

ズシンと心に刺さるような言葉も、

浮かばないけれど、

 

流れる涙は、ありがとうの洪水かも。

 

2/8

 

朝10時。

ペットの火葬場へ向かう。

 

お供えのエサと、写真を持ってきてくださいと言われたので、昨日家族で選んだココの写真をコンビニで現像して、11時前に火葬場へ到着した。

綺麗な花を敷き詰めてもらった。

斎場のお姉さんがお別れの言葉を読んでくれた。

 

ぐっすりと眠るココの体を撫でると、フワフワとした毛並みの柔らかさが手の平を包む。

人間のように硬くて冷たい感触がないから、触っただけじゃ死んでるって思えない。

 

3キロちょっとの小さな体のココ

 

 

1歳の娘も、「ココ!ココ!」と優しく撫でて、最後のお別れをした。

 

1時間半後には、骨だけになっていたんだけれど、腫瘍部分は真っ黒で大きな塊で残っていた。

 

これが背骨。

これは歯。

ここは足かな?

 

小さい骨壺にココの骨を拾って入れた。

 

斎場のお姉さんも去年、飼い猫を見送ったらしい。

 

「動物は言葉が話せないから、本当に幸せだったのかな?と思うと、悲しくなってしまうけど。

ご家族の都合で、私達だけで見送らなければならない子もいますから。

家族に見送られて、ココちゃんは幸せだったと思います。」

 

そんな言葉をかけてくれた。

 

 

家族が知らない私の姿や

私が知らない家族の姿を

唯一知ってる、小さな家族。

 

可愛い、可愛い小さな家族。

 

偶然のようで、必然のような。

出会いも、別れも不思議な巡り合わせ。

 

まだ雪がうっすら残る帰り道、静かに春の陽射しを浴びはじめていた。

 

ココ、ありがとう。

心、穏やかでありますように◎